伊藤 公一朗

シカゴ大学公共政策大学院 教授


University of Chicago Harris Public Policy
1307 East 60th Street, Chicago, IL 60637
ito@uchicago.edu

履歴書 | 研究論文 | 教育 | プロフィール


シカゴ大学にて、環境経済学、エネルギー経済学、産業組織論、応用計量経済学の研究と教育を行っています。宮城県仙台市出身。仙台一高、京都大学経済学部、ブリティッシュ・コロンビア大学修士課程、カリフォルニア大学バークレー校博士課程修了(Ph.D)。スタンフォード大学経済政策研究所(SIEPR)研究員、ボストン大学ビジネススクール助教授を経て、現在、シカゴ大学公共政策大学院ハリススクール教授。また、全米経済研究所(NBER)、京都大学大学院経済学研究科プロジェクトセンター、E2e Project、Abdul Latif Jameel Poverty Action Lab (J-PAL) 、International Growth Centre(IGC)における研究員職を兼任。

2017年、『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』(光文社)で第60回日経・経済図書文化賞、第39回サントリー学芸賞を受賞。また、2020年に日本経済学会より石川賞受賞、2024年に円城寺次郎記念賞を受賞。 研究論文についてはこちらに掲載しています。授業内容についてはこちらをご覧ください。


和書


  1. 『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』, 光文社新書, 2017 (第60回日経・経済図書文化賞、第39回サントリー学芸賞受賞)



第1章 なぜデータ分析から因果関係を導くのは難しいのか
第2章 現実の世界で「実際に実験をしてしまう」 ランダム化比較試験(RCT)
第3章 「境界線」を賢く使うRDデザイン
第4章 「階段状の変化」を賢く使う集積分析
第5章 「複数期間のデータ」を生かすパネル・データ分析
第6章 実践編:データ分析をビジネスや政策形成に生かすためには?
第7章 上級編:データ分析の不完全性や限界を知る

  1. 『スマートグリッド・エコノミクス』, 有斐閣, 2017 (依田高典先生、田中誠先生と共著)



第1章 スマートグリッドの経済学
第2章 フィールド実験の経済学
第3章 価格の威力──北九州市の実験
第4章 習慣化への挑戦──けいはんな学研都市の実験
第5章 現状維持の克服──横浜市の実験
第6章 デマンド・レスポンスの社会的効果と実装
第7章 スマートグリッドの新展開

動画


電力のマーケット・デザイン(Market Design for Electricity)
日本経済学会 石川賞受賞講演での講演内容, May 2020. 講演資料はこちら。



書籍以外で日本語で執筆したものやインタビュー記事


送電網増強、再エネ普及左右 電力システム改革の課題
日本経済新聞 経済教室, May 2023

新型コロナ対策で再注目されるダイナミックプライシングの真価
Wedge, June 2020

発送電分離への課題:系統運用、公的機関へ移行を
日本経済新聞 経済教室, March 2020

データ分析を経営や政策に生かすには?「因果分析」と「予測」の適切な使い分け
日本経済研究センター講演会資料, August 2018

エネルギー基本計画への論点:市場の機能生かす政策を
日本経済新聞 経済教室, May 2018

その政策、科学的根拠はあるか?
朝日新聞, October 2017

いま一番稼げるのは「データ・サイエンティスト」かもしれない
現代ビジネス, October 2017

Google検索の「青色」に隠された最強の分析力──世界の勝ち組企業はビッグデータをこう使う
東洋経済オンライン, May 2017

エビデンスに基づく政策形成に必要な「データ分析の力」とは?
RIETI コラム, April 2017

政策効果 米国で始まった「厳密な事業仕分け」
週間エコノミスト, January 2017

先物・スポット市場、市場支配力、裁定取引
RIETI コラム, November 2016

政策の効果をどう測定するか?海外における「エビデンスに基づく政策」の最新動向
RIETI BBLセミナーでの講演資料, October 2016

電力全面自由化への課題
日本経済新聞 経済教室, March 2016

顕示選好法による大気汚染改善への支払意志額の推定:中国における空気洗浄機市場の分析から
論文”Willingness to Pay for Clean Air: Evidence from Air Purifier Markets in China”の日本語要旨, 2016

モラルと経済インセンティブに訴える政策の効果持続性:電力需要のフィールド実験
論文”Moral Suasion and Economic Incentives: Experimental Evidence from Energy Demand”の日本語要旨, 2015

先物市場・スポット市場間での市場支配力と裁定取引:自由化された卸売り電力市場の企業行動分析
論文”Sequential Markets, Market Power and Arbitrage”の日本語要旨, 2015

製品の属性を基準とした規制の経済学:自動車燃費規制の理論的・実証的分析から
論文”The Economics of Attribute-Based Regulation: Theory and Evidence from Fuel-Economy Standards”の日本語要旨, 2014